 | バラライカ
アップフロントワークス(ゼティマ) 月島きらり starring 久住小春 , BULGE (その他), 迫茂樹 (Adapter), 古屋真 (その他), 加藤大祐
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<こういう曲のような場でないと「乙女心」なんて発散できない!>
モーニング娘。の新鋭、久住小春。自身も出演しているアニメのテーマを、前作「恋☆カナ」に続き、役名付きでリリースしています。
さて、アニメどころか本人の映像もあんまり観ていない状態ですが、曲だけ聴くとまあハロプロらしいというか。非常にハジけたアイドルポップスでありながら、どこか民族音楽的、オリエンタルなメロディ。日本の歌謡曲にせよ東洋の舞踊音楽にせよ、こういうアクの強いはっきりしたメロディというのは、洗練された西洋音楽よりもむしろ耳に残りやすいものです。
ロシアの弦楽器の名前も冠していますし、そういえば旋律を見ると「マイムマイム」みたいなロシア民謡に近い気もします。でもウーハー言ってるし、どこかフォルクローレみたいなアレンジにもなっているし、細かいルーツとかは考えないでごった煮にしている感じ。
ま、歌詞を見ると『バラライカ バララライカ/バラ ライラ カイカイ!』ですからね。すでに楽器を意味する単語というよりは、意味を失ってなにかの呪文のようになっていることからしても、ロシアがテーマなわけではないでしょうし。楽しげな響きを出すための言葉遊びに使っている、くらいの感覚です。
そういうキャッチーで楽しい雰囲気のための曲なので、あんまり細かくストーリーを読み取ったり裏の意味を分析したりすることもないですね。状況だけ追っていくと『気付いてほしいのよ』と明らかに片想いだけど、この気持ちを抑えられない…という、典型的なパターンです。
頻出しているのが『乙女』という単語。「乙女心」「乙女ちっく」『オンナのコはいつだって夢見る乙女なの』と、とにかく強調されています。「乙女」というと、純真な女の子、というイメージですよね。
これがたとえば「女心」になると、もうちょっと年齢が上になる感じ。同じ片想いでも、「どうしてあなたは気がついてくれないの!?」みたいな不満を伴ってくるイメージがありませんでしょうか。逆に言えば、不満とか嫉妬とかそういったものがない、ただ真っ直ぐな「好き」という気持ちを表したいからこその「乙女心」という表現なんでしょうね。
さて、にしても「乙女」なんて単語、日常会話で出てくることはあんまりないですよね。しかも思いっきり自分に向けて言ってますが、実際に「私って乙女だから…」なんて現実で言っちゃう人はいないでしょう。また。しっとりしたラブソングでもあんまり使われているのを見たことがないです。
でも、『もうドキドキ止められない』なんて感情を持つことはあるでしょうし、恋をして自分でもビックリするほど純真になっちゃうことはあると思うのです。そういう歌も多いです。それってつまり「乙女ちっく・モード」ですよね。女の子で言うと、自分が少女漫画の主人公になったような感覚とかでしょうか。
恋をして、なんだか気持ちが溢れちゃったりなんかしちゃったりして、苦しかったりして、でもそれがどこかで楽しかったりして。そんな高揚感を表すのには「乙女心」という単語はぴったりなんですね。ないとなっかなか自分の気持ちを「乙女心」なんて言えないもんですが、でも確かに生まれる「恋している自分がちょっと好きだったりして」みたいな感情の置き所として、こういう脳天気な歌があってもいいんじゃないかなと。
なんかうまく説明できている気がしないですが、要はハイテンションに自称「乙女」になれちゃうこういう曲も、ポップス界には必要だと思うのです、という。
あ、「ハチミツとクローバー」を読んだ方は、「乙女心」を「青春スーツ」に置き換えるとわかりやすいかもしれません。
月島きらり starring 久住小春
久住小春
コメント(4)| Track back(0) | 2007年01月31日
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