 | Dear/旅立ちの日に・・・
ソニーミュージックエンタテインメント 川嶋あい, HAL, 武部聡志, 長澤孝志
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<未来を想い描くスピード感/プロっぽくない生の思い入れ>
川嶋あいの両A面シングル。
はじめはメロディもピンとこなくて、「いかにも彼女が歌いそうなバラードだなあ」としか感じなかった「Dear」ですが、途中『いつか私がこのまま大人になっても』から、いきなり曲調がグッとアップテンポになるところで引き込まれました。
主題は『あなたに出逢えて ほんとにうれしいんだ』というごくシンプルな感慨です。何か特別なきっかけでそのことを実感した、と描かれているわけでもないですが、二人の今までの過去の軌跡を振り返り、今が幸せだということを確認している、そういうタイプの歌です。
ただ、ここの急に言葉が詰めこまれるところだけは、「未来」の二人の想像になっています。まあこちらも「どんなことがあってもずっといっしょにいたい」というこれまた非常にシンプルな内容ではあるんですが、ぎゅっと言葉が詰まったぶんだけメッセージの勢いが違ってきます。また、なんとなく過去を振り返り今をしみじみ感じる他の部分と対照的なこともあり、未来の想像がさあっと駆け巡り広がっていくような、鮮やかな印象を与えてくるんですね。
一方、「旅立ちの日に…」はどこかで聴いたことがあるなあと思ったら、当時は覆面プロジェクトだったI WISH名義でリリースし、「あいのり」のテーマとしてヒットした「明日への扉」のメロディラインでした。どうも、もともとはソツギョウがテーマのこの「旅立ちの日に…」が原曲で、そこから歌詞を変え「明日への扉」を作った、ということらしく。
照らし合わせてみると、どちらも学校生活の歌ではありますが、片想いの気持ちを伝えようとする「明日への扉」と卒業の別れを思う「旅立ちの日に…」だと内容が正反対くらいに違いますね。でも、『光る汗』とか『溢れ出す涙こらえて』とか、共通するフレーズもいくつかあります。んー、でもこれはわざと残してるのかも。総とっかえだと味気ないですしねえ。少しくらいリンクしていたほうが楽しいですし。
ええと、おそらく本人や古参ファンとしては間違いなくこの曲に思い入れはあるでしょうし、それ以外の人にも「卒業」とテーマがはっきりしているぶん、歌詞がささってくる!という人も多いんじゃないでしょうか。『もう開けない教室のドア 向かい合えない机もいすも』とかね。
ただ、歌詞の乗せ方はちょっと拙い気がします。メロディの切りとコトバの切りがあんまり合っていないし、『会える気がするからね』『今日までありがとうね』の「ね」は字数合わせっぽいです。やー、アマチュアっぽい。かなり初期のほう、少なくとも「明日への扉」よりもこちらが前に作られた曲だというのは疑いないところでしょう。
川嶋あい
コメント(0)| Track back(0) | 2006年04月08日
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