 | GOING GOING HOME
H Jungle With t, 小室哲哉, 久保こーじ
エイベックス・ディストリビューション
このアイテムの詳細を見る |
「夏の名曲選」シリーズ。前回のスピッツ「青い車」に続き、海が舞台です。この次もたぶん海の曲になります。
自分、ポップスって、小学校の頃とかは、まったく興味がなかったんです。ほんとに。
だけどなんだかダウンタウンの新番組が始まるっていうんで見てみたら、それが音楽番組だったわけで。ご存知「HEY!HEY!HEY!」ですね。んで、それをわかんないながらもなんとなく見始めて、っていうのが、ポップスを聴き始めるきっかけだったりするんです。や、マジで。
その番組内で、ひょんなことから成立してしまった、浜田雅功と小室哲哉のユニット。記録的な大ヒットになった「WOW WAR TONIGHT」に続くこの作品、こっちも相当な枚数を売ったわけですが、今になるともうすっかり影が薄くなってしまっている感があります。
H Jungle With tのビッグヒットは、小室黄金期を示す好例としても、単なる特殊性ある話題にしても、ポップス史に残るに十分な事件ではありますが、その説明ってのは「WOW WOR TONIGHT」一曲で片付けられてしまいがちなんですよね。
個人的には、はっきり言ってこっちのほうが好きなんです。
その判断基準には、純粋に曲の良し悪しってだけじゃなく、思い入れの深さって部分がけっこう入ってきてしまっているんですが。
この曲を聴くたびに、中学校時代の夏休みを思い出してしまいます。友人はみんなご町内で、遊ぶといったらたいてい溜まり場になっているアイツやアイツの家で、玄関先には自転車がいっぱい止まっていて、部活の練習の前や後に、あるいは一日中、だらだら過ごしながらバカなこと言い合っていて。そんな記憶と、なぜか、離れがたく結びついているんです、この曲は。もう海とか関係なく。仕方ないんですよ、これは、もう。「GOING GOING HOME」のタイトルの示唆するように、帰っていかされるんです、大切な記憶のポイントに。
個人的なエピソードはこの辺にして、曲の解説。実は唯一の(といっても三曲中ですけど)異性関係を歌っている歌なんですね。で、かつ、もっとも歌い手であるハマちゃんのキャラに合った歌でもあると。
男同士の友情を歌っている他の二曲も、あのひ弱そうな小室哲哉からは想像つかない男らしい世界ができていて、八割がたの小室ファミリー女性陣の曲より好きなんですけど、ちょっと感傷的な色合いが濃すぎるような感じがして。その点、この曲は実にセンチメンタルさの度合いが、ハマちゃんのつっぱり具合が混ざりこむことで、うまいことバランス取れてます。
『忘れられなかった 失くしたくなかった//GOING GOING GOING HOME/いつからか どこからか 見つけちまった』
旋律とコードが高まっていき、ゴーーーイン、ゴーイン、ゴーイン、ともつれ込むように連呼されるサビ頭部分の、実はけっこう音のとりづらい不思議な響きが、いつも耳に引っかかります。いつまでも同じように引っかかったまま、いつまでも同じ変わらずにある特別な記憶の場所に、すうっと引き戻してくれていくのです。
H Jungle With t
浜田雅功
小室哲哉
コメント(0)| Track back(0) | 2004年09月02日
|