 | 黄昏ロマンス
ポルノグラフィティ, 新藤晴一, ak.homma, 岡野昭仁
ソニーミュージックエンタテインメント
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穏やかな曲調に柔らかいトランペットの響き、ということでKinKi Kids「ね、がんばるよ。」を思い出しました。
ポルノ的には、けっこう珍しい雰囲気ですね。珍しく作詞だけでなく作曲まで新藤晴一クレジットになっていて、この「一人で作った」ということが、ポップめなシンガーソングライターの曲っぽい等身大さに関係しているのかもしれません。
楽曲的に、あるいは詞の「語り」傾向などのドラマティックさにポルノの魅力を感じている人にとっては、やや物足りないものがあるとは思います。が、自分としてはポルノグラフィティというユニットもそろそろ大人になってきたなあという「成長」が見て取れて、とても面白いです。
平凡な生活を書けば大人なのかよ、ってツッコミを考える人をいるかと思います。ただ、たとえばこの曲は『足りないなら問いつめてよ/いらないなら捨ててよ』という、ちょっと若造には真似できない包容力が見られたりしているわけで、これはやっぱり年月を重ねたゆえの言葉だなあと感じさせられます。
また、この詞には「過去」が出てきません。ありふれていても幸せな日々、みたいな「日常賛歌」系の曲は世にたくさんありますが、たいてい「あなたと出会ったから」優しくなれた/強くなれた/傷を忘れられる、という流れがあるものです。でもこの歌には、そんなストーリー性はありません。今、ただ君と二人でいて、これからも二人でいたい、というだけ。この点も、何かと過去を持ち出したがる浜崎あゆみの「CAROLS」とかよりも、ずっと精神的に大人だなあと思います。
曲世界が大人になってしまうと、往々にして「内容が退屈になる」という危険があります。若さゆえの危なっかしさ、スリリングさ、みずみずしさが楽曲から抜けてしまう、みたいな。ただポルノグラフィティの場合は、詞の口調が子供っぽく遊び心に富んでいるため(これは「表現のテクニック」によるものなのでしょうから、精神的な変化には影響されないはず)これから先の内容がだんだん退屈になっていくんじゃないかという心配は、あんまりしていません。どんな世界を提示されても、その切り口はいつも鮮やかに見せてくれるでしょうから。
ただ今回ちょっとなーと思うのは、旋律の歯切れの悪さでしょうか。どうも言葉をうまく乗せきれていないというか、間延びしている感じがします。特に、サビとか。それが楽曲の緩やかな雰囲気に一役買っていると見ることも、できなくはないですが・・・。
ポルノグラフィティ
コメント(2)| Track back(0) | 2004年12月07日
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