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現代ポップス考。(移転しました)

木更津キャッツアイ feat.MCU「シーサイド・ばいばい」
      

シーサイド・ばいばい

ジェイ・ストーム
木更津キャッツアイ feat.MCU

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<湿っぽくなく、でも絆の強さも感じさせる別れの告げ方>

 カルト的かつ大人気を博したドラマシリーズ「木更津キャッツアイ」。その第2回映画版にして最終作の「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」の主題歌として、実際の中心メンバー5人が歌っている主題歌がこちら。KICK THE CAN CREWのMCUが作曲とラップに加わっています。

 大人気と書きましたが、この作品、観ていないんですよね。wikipediaの項目を見ても内容まではよくわからない…面白そうではあるんですが。
 脚本を書いている宮藤官九郎が、この曲の作詞も務めています。作風と同じく詞においてもコミカルな言葉を生み出す人で、自らがメンバーであるグループ魂はもちろん、SMAP「BANG!BANG!バカンス!」を手がけたのも記憶に新しいところ。

 イントロというか、曲の作りはいわゆる「泣き」系統のヒップホップ。どこかセンチメンタルな雰囲気漂うコードとリズムトラックが全編を支配し、そんな中で歌詞も『もーここには帰れない だからばいばい』と、別れを歌っています。
 …が、ただ叙情的な感動系楽曲なわけではありません。上記のフレーズの書き方だけでもわかりますが、ただ感動だけさせたいのであれば「もう 此処には帰れない だから…バイバイ」とか、そういう表記をするはずなのです。
 ほか、楽曲の至るところから、シリアスになりすぎずあえて軽い雰囲気を出そうとしているのが伝わってきます。「もー」とか『あの場所あの気持ちあの想いなどなど』の「などなど」とか。

 どうもJ-POPのお約束としては、別れは切なく、お互いに再会を望むもの、みたいなものがあって。その中でこの曲はそれにわざと反するように、『話したいことなど別にねー』、『人に自慢する話特になし』とか、ずいぶん冷めたことを言わせています。だけどそれは仲が悪いからではなく、そんなことも言い合えるような近しい関係を際立たせています。このぶっきらぼうさ、それこそが強い絆を感じさせるわけですね。
 だから、王道のお別れソングとは一味違いながらも、泣きのトラックとも相まって、感動も生んでいるのです。それはきっと、自覚的にやっているんでしょうね。『永遠とか絶対とか言葉なんてもー/口にはしないよだって大人なんでしょう』なんていうフレーズは、「永遠に忘れない」とか「絶対にまた会おう」とか言いがちな巷の楽曲に対しての皮肉が混じっているのでしょうし。

 ちなみに曲中やたらと出てくる「やっさいもっさい」という掛け声。これ、木更津に実際「やっさいもっさい踊り」があるそうで…元をたどれば木更津甚句の一節なんだとか。お囃子の言葉で特に意味はないようです。「えっさほいさ」とか「わっしょいわっしょい」とかに近いのかな。リズムを整える、高揚感を煽る効果はありそうです。
 やっさいもっさいについて興味のある人は、こちらをどうぞ。サイトの正体がよくわかりませんが、こちらでは踊りの教習ビデオを見ることもできます。やたら打楽器が南米っぽいファンキーチューンです。

木更津キャッツアイ feat.MCU
木更津キャッツアイ
MCU

コメント(0)| Track back(0) | 2007年01月26日

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