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長渕剛「CLOSE YOUR EYES/YAMATO」
      

CLOSE YOUR EYES/YAMATO-男たちの大和 主題歌-

フォーライフミュージックエンタテインメント
長渕剛

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<強い思い入れの中に示される、シンプルな「鎮魂」「追悼」「美しい自然」への思い>

 両A面シングルですが、どちらも「日本」を強く意識し、「鎮魂」の香りの漂う内容になっています。

 「CLOSE YOUR EYES」はこの冬公開予定の映画「男たちの大和 YAMATO」主題歌になっていて、その映画との関連性なしではちょっと理解しにくい曲でしょう。『それでも この国を/たまらなく 愛しているから』というフレーズは、映画の話がなければなかったものだとは思いますし。
 とにかく、思い入れが強いんだろうなあ…ということがひしひしと感じられる一曲です。それはどういうところかというと、もちろん歌いっぷりも長渕節で歌い上げまくりということもあるんですが、歌詞にも読み取ることができます。
 『ひそやかな海に咲いた白い花たちが/今 私のからだに折り重なる』と言うとき、「白い花」=「故人」と解釈するのは容易です。故人と現在生きている人間である「私」の二者が重なり合う。『もう一度 生まれ変わったら/あなたの名を 呼んであげたい』というようなフレーズから感じられる鎮魂/慰霊の念がこの曲のテーマなのだと考えられますが、こうして同化してしまうまでの言を歌としてつむぐというのは、強く強くこのテーマにコミットしているということの表れなのだと思います。

 こういう内容の曲は、どうしても思想的な観点から注目を集めてしまうものなのですよね。ただ、題に「CLOSE YOUR EYES」と英語名をつけていることなどからしても、そういう部分は抜きにして受け取ったほうがよいような気がします。純粋に、追悼の意を歌に込めたかったのではないかなと。


 そして「YAMATO」は、『雲の切れ間から 僕は降りてくよ』と「CLOSE YOUR EYES」とは反対側の視点、「故人」の側からの視点で描かれたかのような印象もある曲ですが、まあこちらは単純に愛する「君」に会いに行く歌、ととっておくことも十分にできます。
 『大和の国で 君が待っているから』とあるように、やはり日本という場所を強く意識し、美しいイメージで描いているのですが、興味深いのはそうして語られる「大和の国」の美しさが、すべて「流星」「桜」「川」といった、自然を指しているところですかね。「桜」はまあ非常に日本的ではありますが、空や花や川というのは、語義的には、日本固有のものでは全くないわけです。でもここでは「日本の美しさ」としてアピールされていますし、受け取る側としても同じような認識があり…ますよね?ここには、日本の自然は美しいものだ、という歌い手と聴き手の共通認識があると思うのです。ナショナリズムがどーこーという議論はまったく抜きにして。

長渕剛

コメント(0)| Track back(0) | 2005年10月16日

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