 | SNOW! SNOW! SNOW! (通常盤)
ジャニーズ・エンタテイメント KinKi Kids, 秋元康, 家原正樹, 井出コウジ, Tadasuke, Satomi, 十川知司
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<雪!のインパクトの影にうずもれつつ、折り重なった表現で紡がれている情念>
作詞に秋元康、作曲に伊秩弘将(SPEEDの人、と言うと通りがいいでしょうか)を起用したキンキの今年のウインターソング。お得意の哀愁漂う切ない系の楽曲になっています。
ただ、曲全体を見ると、少々不完全燃焼のような気も。穏やかなAメロから起伏のあるメロディアスなBメロにつながり、サビでバーっと広がる…という流れになっているんですが、そこまでカタルシスがあるような感じを受けなかったんですよね。あれー?サビ前でちょっと落ち着いちゃっているからなのかな。
サビとか、ちょっと難しいと思うんですよ。コードは「泣き」モードになってますけど、音数が少ないから、費やせる言葉も少ないんですね。これはなかなか難しい。短い言葉で、聴き手をパッとつかむ必要が出てきます。ただこの点はちゃんと考えられていて、『やまないSNOW! SNOW! SNOW!』という連呼は、雪!と連続でアピールされるため、少ない音数の中でも充分なインパクトがあるわけですね。理にかなっています。
問題になってくるのは、そのあとのフレーズ。『無力な雪よ/昨日の街を/覆っているけど…』と、文章がまとまらないまま1フレーズが終わってしまうんです。これは聴き手がイメージをまとめられなくなってしまうぶん、求心力が弱いなと。
フォローを入れておくと、詞そのものは全体を見るとなかなかよくできているんです。1フレーズ目のサビの続きは、2フレーズ目のサビの『二人の愛を/隠せやしない』につながってくる作りになっていまして。「無力な雪」って意味深な言葉を使っているのは、街は白く埋め尽くせても二人の感情は隠せないんだ、という気持ちの大きさ/強さを表現するためなんですね。
ここにさらに、『こんなにかけがえのない存在でも/届かぬ背中』というように、実は別れの歌なんだという背景が重なってきます。つまり、雪でも覆えないほど『愛しき女』への気持ちは燃え上がっているのに、二人は離れ離れに…という、「やるせなさ」「切なさ」がもっとも背後にあるわけです。
と、非常に手が込んでいて、技巧的に積み重ねられたぶん深い感情が表されているんですが…いかんせん一聴では伝わりにくさがあるのが難点です。「SNOW!」の連呼だけが突出しているので、ひたすら「雪!白い景色!」という印象になってしまっている人もいるんじゃないかなと。歌詞を追ってみて、情念の渦巻くさまも感じ取ってみてください。
KinKi Kids
コメント(6)| Track back(0) | 2006年02月16日
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