 | JOY YUKI, 蔦谷好位置, 田中ユウスケ, 湯浅篤, Mutiny, Eric Kupper, 高木正勝 ERJ
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淡々と繰り返す規則正しい打ち込み音が、紛れもなくデジタルの産物でありながら、どこかアナログな浮遊感を漂わせています。こうした、不思議にゆらめく宇宙的サウンドを形作ることそれ自体は別に珍しいってほどのことでもなくて、ポイントなのはそこにYUKIの声が溶けていっていること。ソロに入ってからどんどん柔らかさを増していくYUKIの声は、広くて音も色もない空間に、優しさと暖かみを薄く満たしたような、安心する心地よさに浸らせてくれます。
さらに、詞もよくできていて。いたずらっぽい遊び心だらけでありつつ、子供っぽい気まぐれさがありつつ、『いつか動かなくなるときまで遊んでね』なんて、ふとはるか遠い「死」までを見つめていたり。あるいは『運命は必然じゃなく偶然で出来てる』と、韻を踏んでユーモアも醸しながら「運命=偶然」と奔放な定義をしていたり。
声ばかりでなく、発想や世界観まで柔軟さに溢れた一曲に仕上がっている、という印象です。
イエスノーどちらでもなかったり、約束は守りたかったり破りたかったり、愛することは簡単だけど困難で。これらは「どちらか一方を選ぶことはない」ってシンプルなことを、あえて両極端を並べることで表現しているように思います。一種の悟りめいた内容が確かにあるのですけど、でも、『死ぬまでドキドキしたいわ』と、すべてを「楽しみたい」=「JOY」へと持っていくことで、紡ぐ言葉のみずみずしさは失われないのです。
やー、ジュディマリ時代から数えても、いくつもない最高峰の出来だと思うのですがどうでしょう。何がすごいって、既発のYUKI「ハローグッバイ」やら「Home Sweet Home」やらまでまとめて聴きたくなるんですよね、これ聴いていると。
YUKI
コメント(0)| Track back(0) | 2005年02月17日
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