バインファンの間では有名な、けなす人を見たことがない超名曲。
高校二年生当時の自分は、本当に部活ばかりでした。怒涛の一年間を終え、燃え尽きたというわけではないものの、三年に進級してしばらくは突然ゆったりと流れ始めた時間に戸惑いつつも、受験なんていうものとにらめっこをしてみたり、ぶらっと一人旅に出てみたり、SF小説書いて雑誌に応募してみたり、いろいろ手探りで自由をかき分けていた感じで。
GRAPEVINEとの出会いはそんな時期で、特にファーストインパクトの2ndアルバム「LIFETIME」を聴き返すと、そしてその中でもこの「望みの彼方」を聴くと、あの頃の自分の感覚が戻ってきます。
といっても、別に詞がその時の自分にダブるというわけじゃないです。だいたい詞はひどく断片的で、どんな状況なのかよくわからない始末です。しかしそうした言葉のかけらは、この時期のバイン特有の厚く重い響きの音楽と相まって、ひどく鮮やかに、頭に響いてくるんです。記憶の中に普段埋もれている、もう手の届かないいとおしいものを強制的に掘り起こさせる、そんな魔力が漂っている曲です。
『独りで君は泣く 断りもしないで』
『真夏に咲いた花は枯れて/あの日繋いだ手は解けて/誰かが言った 僕のせいだって』
『まだ夢は見れますか?』
これ以降方向性が変わるので一概に比較はできないけど、個人的にはこの頃の詞がやっぱり一番好き。意味深で、不健全で、胡散臭くて、でも、繊細で。
GRAPEVINE
コメント(0)| Track back(0) | 2004年02月00日
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