<積極的すぎず・大人すぎずにエロティックさを出すための「朝」>
「Thanks!」に続く、松浦亜弥と藤本美貴によるユニットGAMの2ndシングル。前作よりも落ち着いた雰囲気と思わせつつ、内容はかなりエロティックになっております。
さて、後藤真希もなにやら「ガラスのパンプス」「SOME BOYS! TOUCH」とアダルト路線に進んできていますが、両者はまたちょっと違ってきます。後藤真希がセクシーなダンスと言葉で聴き手をストレートに挑発してくるのに対し、こちらはもっと屈折した形でエロさを醸し出そうとしているんですね。
まず、前回もちょっと触れたような、百合っぽさ。歌の内容は完全に男女一対一(や、相手は「あなた」としか表現されていないので、もしかすると女同士なのかもしれませんし、きっとあえてそう不明瞭にしているんでしょうけど)なのに、PVとかずいぶんと二人が思わせぶりな雰囲気。そもそも、こんなプライベートな内容を歌う曲は、二人で歌うよりも一人で歌わせるのが定石というものでしょう。
そこをあえて、後藤真希のようにまっすぐ聴き手を挑発するのではなく、歌い手の二人の間でなにやらやり取りさせる。そういう思わせぶりな表現が、逆に聴き手の興味をかき立てることに繋がるわけです。ともすると下品に感じられがちな「女性側からのアピール」を、直接発さないことでうまくソフトにしているのではないかなと。
また、詞のシチュエーションが「夜」ではなく「朝」なところも大きなポイントでしょう。ここでも、相手を積極的に挑発・誘惑するのではなく、『小さめのシーツを/巻きつけたまま』と暗に服を着ていないことを示しつつ「幸せの余韻」に浸らせている…と、同じエロティックさを出すための描写でも、よくある「夜」のシチュエーションとは違った雰囲気や感情を出せているわけです。
だから『女の子のReality』という語も自然に響いてきます。これが後藤真希「SOME BOYS! TOUCH」だったり、状況が「夜」だったりしたら、「女の子」というよりは「女」のリアリティという風情になるでしょうから。
「女の子」っぽさを保ちつつ『女の一番 いい素顔なんだから』といったドキッとさせる主張をするために、アレコレ配慮された一曲(というか、ユニットそのもの)なんじゃないかなと。『泣いてるみたいな/声が出ちゃうの』とか『キスが先』とかも、アダルトになりすぎず幼さも漂わせる描きかたですしね。
GAM
松浦亜弥
藤本美貴
コメント(0)| Track back(0) | 2007年01月23日
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