<等身大さを出しつつもきっちりファンの心をつかもうとする、自己演出能力を有するデュオ>
俳優としてただいま人気沸騰中の小池徹平とウエンツ瑛士のデュオ、デビューシングル。はじめは正直、修二と彰みたいな企画ユニットだとばっかり思ってたんですが、もともと3年前から音楽活動をしてたんですね。へええ。
クレジットもWaT名義になってますし、本人たちが作ったんでしょうか。それにしては曲がいい出来だなーと。二人での掛け合いとか、見せ方が随分うまいと感じます。
曲、なんだかコーラスとかメロディラインとか雰囲気がクリスマスっぽいなーと思ってたんですが、歌詞ちゃんと読んだらはたしてクリスマスソングでした。『気が付けば今年の終わりに/残されたイベントがひとつ』って言ってますし。で、『ささやかな何かを贈ろうと/思いめぐらせた』りして、その結果が『君に贈るよ/僕からの(このキモチ)/ありのまま(伝えたい)』となる、と。プレゼント金かかってないよ!ってツッコむのは野暮です。ほら、男って「好き」とか改めていうのは恥ずかしいっていうのがあるわけで、女の子はそれが不満…っていうのが一種のよくあるパターンじゃないですか。そんな女の子たちのニーズに応えた曲、…なのかもしれないのです。
それにしてもクリスマスという舞台設定といい、照れなくありのままの気持ちを打ち明けられるのといい、非常にポップソングとしてまとまりまくりです。本人たちで作ったって言うんなら、それは自分たちに求められているアイドル的な部分をしっかり把握してファンに見せようとしているってことで、なかなか凄いセルフプロデュース力です。『僕は君に感謝しているのさ/うまく言えないけど』とか、説明してくれよ!みたいな等身大な側面もうかがえますが。まあ「うまく言えない」ってのがおそらく共感を呼ぶ時代ではあるんですけれどもね、今は。
こういう、自覚的にアイドル性をアピールできる人たちが出てきたっていうのは、なかなか革新的な出来事だと思うのです。シンガーソングライターデュオの業界だと、ちょっと前まではアコギ一本で赤裸々に青春を歌う人ばっかりだったわけですから。
(まあ、そのネオアコブーム立役者のゆずも、北川悠仁のほうにはそういう自己演出する部分も感じられたりします。そしてコブクロも。その二者が今シーン第一線にいるのは、つまりはそういうことなんでしょうか)
少し前まではナチュラル派ばっかりだったのに、このWaTはきっちりメイクしてるわけですね。しかも『特別が苦手な僕でも/演出を試みたりして』と言ってみたり、本当はナチュラル派なんだけど、君のためにいろいろやってみるよーという立ち位置をアピール。抜け目ないですな。ポップさ/エンターテインメント性が再び活気付いてきている一方、やっぱり等身大の言葉というのもまだまだニーズのある現状では、とてもうまいポジショニングだと思うわけです。
修二と彰のほうにインパクトを持っていかれた感もありますが、なかなかしたたかな二人組です。要注意です。
WaT
コメント(14)| Track back(0) | 2005年12月31日
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