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現代ポップス考。(移転しました)

GAKU-MC/桜井和寿「手を出すな!」
      

手を出すな!
トイズファクトリー
GAKU-MC/桜井和寿(Mr.Children), Kazutoshi Sakurai, GAKU-MC, Yukihiro Fukutomi, Toshihiko Mori

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<サッカーのゲームを基調において示される、精神的な闘いのメッセージ>

 GAKU-MCとMr.Children桜井和寿の異色コラボ。草サッカーとか、ap bank fesとかで交流があり、それで生まれた試みだということです。
 サッカーのタイアップなのですが、いわゆる普通の応援ソングではなくて『手を出すな! それだけがルール/頭をつかえ 心を鍛え』というメッセージに仕立て上げているところがうまいですよね。特に「頭」と「心」、精神的な部分に価値を見出そうとしているあたりは、現代的な方向性というか。

 そのほかのラップ部分の中身は、サッカーの要素を並べてひねって、わりとオーソドックスな内容に仕上がっています。地位や名声を否定したり、『ロスタイムだってさ 笛が鳴るまでは終わってない』と最後まであきらめず立ち向かう姿を描いたり、ですね。ちょっと面白いのは『そこにリスクがあるのは当然』『“逆境という名の好機”』など、あえてピンチの時に突っ込もうとしているところ。こういうのって、通りいっぺんの歌で叫ぶよりも、こうしたスポーツ・ゲームをベースにしているから説得力が出てくるのかなーという気もします。

 で、桜井和寿メロ部分。完全にラップ部分と分離して、どーんと出てくる感じ。いわゆるヒップホップ的なサビ(フック)って、もちろん他のとこよりも耳に残るようになっているのですが、やっぱり言葉を途切れさせずに畳み掛けてくるっていうのが本流だと思うのですが、この曲はそういうタイプではなく、完全に歌メロになってます。HIPHOPっていうよりはglobe的?
 そしてあんまりサビって印象は受けないですね。あくまでもメインはラップパートに譲って、その繋ぎ、別のアプローチとして入っているみたい。しっかり歌い上げているのでやけに存在感はありますが、桜井和寿だけを目当てで聴いた人は、ちょっと消化不良になっちゃったかもなあと。

 そして『昨日のプレーを超え まだ出会っていない自分探しに行かなくちゃ』『教えてくれ もしかして真逆に進んでいますか?』と、ここでも悩める自分が登場。ただ、「まだ出会っていない自分」ということは「今の自分」ははっきりと実感しているということですし、また『引き返す気はねえ』と、たまにフットボール、じゃなかった『ふっと思う』こともありつつ、進もうというはっきりとした意志も示されていますね。
 迷い悩んでいることの明確な答えは出せずとも、『蹴って 走って』『泣いて 走って 命を燃やして』と、とにかくアクションをして悩みを吹っ切ろうという志向は、昨年の「四次元 Four Dimensions」あたりからのひとつの流れであるように感じます。

GAKU-MC/桜井和寿
GAKU-MC
桜井和寿
Mr.Children

コメント(0)| Track back(0) | 2006年08月19日

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