 | Get Wild
ソニーミュージックエンタテインメント 玉置成実, 小室みつ子, 小室哲哉, Satomi, DJ DRAGON, T2ya, Koma2 Kaz
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<「ハードボイルドな生き方」は、今はもうリアルではない>
小室哲哉が所属していたTM NETWORKの代表曲をカバー。…といっても、今の高校生くらいだとTMNはおろか小室哲哉もピンとこないって人もいるんだろうなあ。そういう自分もこの曲は「シティーハンター」再放送のイメージだったりする訳なんですけれども。
カバーの出来や意義の是非はまあとりあえず置くとして、ここでは『やさしさに甘えていたくはない』というハードボイルドさ漂う詞を、女性がカバーすることで生じる変化について考えてみましょう。
ワイルドな歌い方をしていた原曲は、歌い手の視点=詞の主人公の視点で、まさに詞世界そのものをリアルに、真剣に歌っていたわけです。しかし玉置成実は女性で、声にもそういう男っぽさはもちろんありません。この場合、歌い手は歌詞世界からちょっと離れます。「Get Wild」という曲の描いている物語を、外側から見て、物語のようにして歌っている、というようなイメージになります。
まあそもそも「カバー」というもの自体、その曲を再構築するわけなので、外側の視点を取り入れているってことではあります。ただ、ハードボイルドな詞世界をリアルなものとして歌っていた原曲と、ひとつの架空の物語として語るように歌われる今作では、詞世界の見せ方・取り出し方がまったく違ってきているわけです。
言ってしまえば、『やさしさに甘えていたくはない』というような生き方は、今の時代はリアルではない、「物語」の中のものだということかもしれません。今この曲は、宇都宮隆のようなキャラクターが歌うような雰囲気ではない、と。ある意味では修二と彰「青春アミーゴ」のように、「レトロさ」を売りとして原曲の雰囲気を利用したのかなあ、と考えたりします。
曲のアレンジは、原曲と同じく小室哲哉がやっているとのことで。…なんというか、サビの旋律が引き延ばされているのとか、リアレンジというよりはリミックスっぽいような。この長めの『Get wild and tough』、一回くらいならいいですが、何度もやられるとちょっと間伸び感が…リミックスならともかく。
玉置成実
コメント(0)| Track back(0) | 2006年01月03日
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