単純に、出来がとてもいいです。
あのー、自分べつに絶対音感とかなんてないんですけど、いちおう下手ながらも楽器吹いていたりするとですね、やっぱり音程とかに敏感になってくるわけですよ。ユニゾンにしてもハモリにしても、微妙なブレとかってどうしても出てくるもんなんですね、たいていの場合は。
でもゴスペラーズは流石というか、ほんとうにキレイにハモってます。もちろん厳密に見ていけば機械じゃないんだから多少のブレはあると思うんですが、耳ざわりの良さは間違いなくトップクラスと言っていいでしょう。
かつ、五人いることの強みを生かして、ハモリ、合いの手、掛け合いなど、さまざまに声を絡ませてくるのもポイント高いです。まあここまでは別に今始まったことじゃないわけですが、今回は特にラスト付近が、リードボーカルが踊る「ミモザ」への語りかけ、バックコーラスが出会いの時の回想、というようにきっちり分かれていて、意図的ではないのかもしれませんが、現在と過去とが鮮やかに交錯してきて、思わずぞくっとしてしまいます。
作詞はメンバーの安岡優でして、この人のクサそうでクサみのない綺麗に織られた言葉はかなり好きだったりします。『ただまっすぐに運命を迎えに行くだけ』とか、冷静に考えるとよく内容のとれない言葉ばかりなんですが、でも甘いんですよねー。そこの手前の『ミモザの花の季節を いつしか時が追い越しても』というのは、単純に花の咲く季節ってことではなく、歌詞中では「ミモザ」=「君」なのだから「君のもっとも若く美しい盛りが過ぎたとしても(愛してるよ)」って意味を込めてるんでしょうね。そこに「運命」を見るくらいに真剣なんですから、『きっと最後の恋さ』という台詞も軽々しくなくていいかなと。
個人的な好みだと、もうひとひねりくらい表現に凝ってもらえるとツボど真ん中なんですけどね。このくらいの真面目さがゴスペラーズには合っているかな、とも考えますが。
あ、サビの旋律の流れが、倖田來未「奇跡」とかなり似通っています。まあ珍しくないラインで盗作だとか言うのはアホらしいレベルなんですが、同じようなメロディーの流れの上でも、倖田來未はR&Bの人らしく細かい音を多用し、ゴスペラーズはむしろ数を減らしシンプルにして印象的にコーラスを響かせる、と両者の音楽性の違いが見えてくるようで、とても面白いです。
ゴスペラーズ
コメント(0)| Track back(0) | 2004年11月16日
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