三国志は本当に素人で、この漫画のおかげでいろいろ調べてなんとか大体の筋だけは知っている程度なんですが。過去の史実、読み手がすでに知っていることを描きながらもこんなに面白いのは、やはり登場人物の生き生きとした描かれ方によるものなんでしょう。歴史物のポイントは、小説であれ漫画であれそこなんだと思うわけです。
で、これだけ長いことたくさんの人を絡ませつつクライマックス近くまで物語が展開してきているのに、キャラクターがまったくブレてません。歴史的事実にキャラクターを当てはめていっているというよりは、キャラクターたちがまさに歴史を作っていっているように思えるような、そんな徹底ぶりです。特にこの漢中編は、表向きは夏候淵VS蜀軍ですが、曹操と劉備という物語の中核をなしてきた二人の、それぞれ積み上げてきた対立する生き様がはっきりと出てきていて興奮します。まさにクライマックスにふさわしい高まりが、ここにはあります。
なんだか豪華愛蔵版「クロニクル」があちこちで売り出されてますけど、途中で止まっていた文庫版の刊行も再開するようなので、過去分はそっちで集めようかと思います。
蒼天航路
王欣太
コメント(0)| Track back(0) | 2004年09月02日
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