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現代ポップス考。(移転しました)

DREAMS COME TRUE「ラヴレター」
      

ラヴレター(初回)
DREAMS COME TRUE, 吉田美和, 中村正人
ユニバーサルJ

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 やー、いい感じですね。ドリカム真骨頂というか。アレンジ効かせまくりーのフェイク入れまくりーの超絶技巧もまたドリカムらしいといえばそうなんですが、こういうシンプルな作りにボーカルの力と身に覚えがある人には殺人的な威力の詞、がやっぱり原点かなと。
 そう、原点に立ち返った感じがしますよね。なんでだろう。「ROMANCE」あたりからここ数年、詞がちょっと大人っぽい内容になったからかな、10代っぽい恋愛から20代っぽい恋愛に・・・とか思ったんですが、別に初期だって子供っぽくはないし。うーん?
 などといろいろ考えてみましたが、結論としては「みずみずしさ」が戻ってきたのかなあと。最近の曲も出来が悪いわけじゃなくて、迫ってくる「生々しさ」は常にあったけど、アダルティーだったり気だるかったり技巧的だったりはしても「みずみずしさ」はやや欠けているところがあったのかもなあ、と考えました。やっぱり描かれている感情のピュアさって部分が大きいのかな。インタビュー(試聴あり)とか読むとメロディーの大元は小学校時代からあった(!)ということで、そういうのも影響しているんでしょうかね。

 タイトルは「ラヴレター」ですが、 シチュエーションとしては「直接告白してふられた後」の気持ちにスポットが当たっています。でも、自らの想いをつづった『出せない手紙』も歌詞中に出てきて。この「手紙」は「気持ち」の比喩とみてもいけそうですけど、『言わずにいられない程』というフレーズや全体の流れから考えて、「ラヴレターを書いたけど出せないままだった。でも、『あなた』と会ったときにあんまりにも気持ちが込み上げてしまって、直接告白して、だけど断られてしまった」という展開を想像してみました。まあ、勝手な解釈なんですが。
 でもそう考えると、ふられた後にも『出せない手紙』は手元に残っていることになるわけで、想いが実らないことが確定した後でも「好き」という自分の気持ちを嫌でも意識させられてしまう、なんて実に切ない状況が思い浮かびまして、自分好みなのです。

 出だしの『一点の曇りもなく/あなたをずっとずっと好きでした』という、このフレーズだけで一曲作れそうな、ストレートに刺さってくる想い。告白したときのことを回想して、ふられたのにもかかわらず相手のことを考えて『ごめんね』『ありがとう』と言ういじましい想い。そしてふられた今、どういう顔をして「あなた」に会えばいいんだろう、という考えただけで身もだえするような感情。特に最後の想いは、ずっとたゆたうシャッフルのリズムに乗った旋律だったのを急にまっすぐにして、シリアスさを際立たせています。
 それぞれに重みのある三つのピュアな感情を一曲にまとめて、しかも冬の雪が降り積もる情景をそこに浮かび上がらせてもいて。これはもう、ドリカム中でも屈指の出来と言っていいんじゃないでしょうか。

DREAMS COME TRUE

コメント(0)| Track back(0) | 2004年11月28日

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