 | Colorful
ポケットビスケッツ, CHIAKI, 内村光良, ウド鈴木, パッパラー河合
東芝EMI
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「夏の名曲選」シリーズ。
ポケビ好きでした。
今思うとかなり番組に踊らされていたものですが、でもああしてウッチャン+ウド鈴木と組ませて、ストーリー仕立てに音楽活動をさせたことは、結果として千秋の才能とセンスをうまく引き出せたんじゃないかなと。『うまくいかない程 やりがいがあるわ!』って「Yellow Yellow Happy」でも言ってますし、自分を演じているところのある彼女としては、テレビカメラの前でどこかお芝居のように歌を作り歌っていくことは、性格にマッチしていたんだろうなと。そのうち設定が派手になりすぎて、破綻していってしまうわけですが。
で、この「White Summer Heaven」は、白昼夢という言葉がぴったりな、気だるいムードに満ちた知られざる名曲。
『空気も止まってるような だるいあの夏の日』の中で、ふっと視界が白くなり、意識が飛びそうになる、あの虚脱感。こういうなんともいえない夢見心地を表現した曲としては、個人的にはスピッツ「プール」と双璧をなしていると考えてます。
バッキングで裏打ちしているギター(ウクレレ?)が静かな夏の海の穏やかさを演出してますが、これがハワイアンな感じに聴こえてしまっていたら、浮遊感が一気に台無しですよね。その辺、パッパラー河合の手腕は見事だなと。
詞がすべて、今にも崩れそうなアンバランスさあるトリップの空間を壊さず、ぎりぎりのところで繊細に保たせていて。ほんとなら全文引用してしまいたいところなんですが、まさにこの曲を象徴しているのは『終わらない夏の暑い日差しの中で/僕らは夢で出来てるのかな』という一文。永遠にこの時が続くような、目眩がする一瞬の錯覚。あー、なんで夏っていうのは、終わるまで終わらないと思えてしまうんでしょうね?
この「Colorful」は結局唯一のオリジナルアルバムで、収録数こそ少ないのが難点ですが、それでもシングル以外の数曲が充実しているあたり、波に乗っていたことをうかがわせる一枚です。
疾走するサウンドに『すぐお姫様になりたくなるのよ 女の子なら当然の仕組みでしょ』とまさにポケビらしい詞が乗る「Pink Princes」、奇天烈なリズムトラックに『満月にあと一歩の夜 願いもかけられない夜』と実らぬ恋を切々と歌う「Violet Moon」、そして意外と渋くいい味出している、後の「青の住人」よりずっといいウッチャンのボーカル「Orange」、どれもまざにカラフルでよいですね。
この色をテーマにしたコンセプトも、千秋のメルヘンで不思議な詞世界に合ってますし。メルヘンといってもあまり現実逃避的でなく、前向きなメッセージもたっぷり詰め込まれていて、これは現実とメルヘン世界が対立せず同居している千秋のキャラクターによるものなのかなとも思います。
ポケットビスケッツ
コメント(0)| Track back(0) | 2004年08月24日
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