<夢は追いかけるものではなく、すぐにでも叶えてしまうべきもの>
ホストクラブ「club AcQuA」のホスト8名によるユニットということで。そういう話題性と、さらにこれ書いている時点でこのクラブのホストが婦女暴行事件を起こしていたりして、また曲単体でのレビューをするのが難しいですが、とりあえずこのユニットのメンバーは関わっていないと公式サイトで発表されているので、ここではそれを信じることにしておきましょう。
曲はハードめでシリアス。雰囲気としては、ポップ寄りのビジュアル系バンドに似た感じでしょうか。恰好よさ、「夢を目指す」という真摯さを前面に押し出している感じ。
ただ曲調のシリアスさに比較して、一部メンバーの歌声が明るすぎるような気が。もっと優しく呼びかけるような曲だったらともかく、ちょっと雰囲気を作り切れていないような気がします。出し慣れている甘いウィスパーボイスが災いしたのでしょうか。
で、清春作詞の言葉ですが、『指を指して笑う誰かが僕の名前繰り返すけど/今になって始まったことじゃないさ昔から』という一節などは、ホストという後ろ指を指されがちな職業に就いている彼ら自身に重ねているのでしょうね。
また、夢を叶えようとする歌はそれこそ数多くありますが、『今日か明日、僕の目の前で叶う』と言い切るのはなかなかないような。はるか遠くにあって、ずっと追い続ける!というのがこのテの歌の定石ですよね。そうじゃなく、すぐにでも叶うような書き方をしている。『きっと夢は近い未来、僕の手の中で光り/眩し過ぎる階段を 登ってみせる』という2コーラス目のフレーズからは、ただ叶うんじゃなく≪すぐにでも叶えてみせる≫といった自信も感じられます。
この辺りの強い言い方も、ホストという職業ならではのものだなあと感じるんですよね。なんというか、お客さんの女性に対してリードする立場にあるという意味でも、夢見ることへの憧れに終始するんじゃなく現実も見ているという意味でも。
どうも『夢を』が「♪ゆうめを〜」になっちゃうところとか、先に述べた声の質に関するところとか、歌に関してはもうちょい完成度が欲しいですが(ファンにとっては、甘い声のほうがいいのかもしれませんけれど)何かとドリーミーなポップミュージック業界でなんだかんだちょっとビターなスタンスが感じられるのは新鮮でした。
ま、件の一件で、だいぶ世間的な信用が揺らいでいるかもですが…
コメント(0)| Track back(0) | 2006年12月29日
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