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現代ポップス考。(移転しました)

高橋瞳「青空のナミダ」
      

青空のナミダ

ソニーミュージックエンタテインメント
高橋瞳, Hitomi Takahashi, Natsumi Watanabe, hyoe yasuhara, mavie, Shinya Saito, Yuta Nakano

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<緩急ある曲調とひたむきな声で描かれる、「晴れ」に属する「雨」>

 新人女性シンガー高橋瞳、3rdシングル。ストップ&ゴー、緩急のついた曲展開がなかなか面白くて、メロディラインも「おっ」と思うところがあり(Bメロ、サビ後半など)今までの3枚の中では曲的には一番気に入りました。
 最近の流行だけど、2コーラス以降からバックがあれこれ変わってまして。ところどころツナギに不思議な響きの和音だかなんだかが入ってきて、はじめは違和感あったんですが慣れると味があって面白いです。

 効果音系の飛び道具も野暮ったくなくように沢山取り入れられていて、曲は全体に手が込んでいるんですが、相変わらず声が良くも悪くもストレートすぎる印象ですね。いい意味に解釈すれば「曲から際立っていて、まっすぐでひたむきなイメージを体現」で、悪く言えば「他の音から浮き気味で、融通の利かないボーカル」とどちらにでも言えそうで、この辺はもう好みなのかなあと。この先徐々に変わっていくのか、それとも今のまま突っ走るのか、今後の展開が気になりますね。

 「青空のナミダ」とはもちろん「雨」の比喩ですが、曲からはあんまり「雨」とか「青」という雰囲気は感じられないような。『急ぎ足追いかけた風』とか『月がそっと肩を叩き 水面映してくれた月道』とか、晴れているっぽい言葉も多いですしね。だからこの場合の「雨」は、精神的な意味合いが特に強いんだろうなあと。『心はどうして 動き出せない』『悔やみたくないよ 生まれたこと』というような、弱気な心を「雨」に重ね、それを「腫れ」の属性のものである風とか月とかが後押ししてくれる…そういうことなのかもしれませんね。
 また、風とか月とかは支えてくれる「君」とかの比喩なのかもしれない…と読んでみても面白いのではないかと。

 ついでに言うと、雨を「青空のナミダ」と表現することで、「晴れ」対「雨」の対立関係を描くのではなく、雨だって本来は青空に属するものなんだ、と絶対的なマイナスイメージを崩しているところは面白いです。それをこの曲の主人公に照らし合わせると、自分の気持ちは間違ってはいない、ただ一歩踏み出す勇気が足りないだけ…ということになります。今の自分を捨てるのではなく思い切りよく貫いていく…そんなスタンスにはっきりとつながっています。

高橋瞳

コメント(0)| Track back(0) | 2006年01月28日

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