「夏の名曲選」シリーズ、トリはやっぱりスピッツで行きたいと思います。
スピッツについては、こちらで全曲解説していますので、よかったらそちらもどうぞ。
みなさんご存知の「チェリー」のように、スピッツはハネたシャッフルのリズムの曲を作るのが非常にうまいです。この「夏が終わる」は、ハネた流動的なリズムでのギターのカッティングも印象的ですが、その上にかぶさるようにストリングスとホーンセクションが代わる代わる出てきて、心地よく音楽を揺らめかせています。『遠くまで うろこ雲 続く』とあるような風景が浮かんでくるかのよう。
バラードでもないし、歌い上げているわけでもないですが、そのどこか淡々としている辺りから、なんともいえない寂しさ空虚さが感じられてきます。『日に焼けた 鎖骨からこぼれた そのパワーで/変わらずにいられると 信じてた』と独特の表現で、感傷的に、また感傷的になり過ぎないように、「終わらないように思えた夏」の終わりを描いてます。
夏という季節は、その間はずっと続くと思えてしまうのって、どうしてでしょうね?それでいて、気がついたらもういつの間にか過ぎているんです。いつも。まあ季節なんてそんなもんなんですけど、でも、こんなに人を感傷的にさせるのは、夏くらいのものです。
社会の節目としてある春や、一年の節目である冬とは違い、事務的な区切りという要素のなく、気分だけで時の流れを感じられる時季です。ちょっとだけゆっくりと、過ぎ去っていくこの夏を振り返ってみるのもいいんじゃないでしょうか。
『またひとつ夏が終わる 音もたてずに』
スピッツ
コメント(4)| Track back(0) | 2004年09月29日
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