<耳に残るポップなサウンド、優しげな態度の裏に潜むのは、ダメ男の傍若無人ぶり>
彗星のごとく紅白に登場したバンド、グループ魂。脚本家として名前の知られているクドカンこと宮藤官九郎が在籍。歌っているのは阿部サダヲ。松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」のメンバーで結成されたパンクコントバンド(おもしロックバンド)とのことです。参考:はてなダイアリーなど。
まあ紅白出るまで全然知らなかったりするわけですが。そして何でいきなり出ることになったのかもよくわかりません。クドカンがSMAP「BANG!BANG!バカンス!」の作詞したからってのがあるんでしょうか。この人が出場すると聞いて、てっきりスマップはこの曲歌うんだとばかり思ってましたが、そうではなく。う〜ん。
さて曲ですが、一度聴いたら『あんあんあん あんああんあん』のコーラスが耳に残ってしまってしょうがない…という人も多いんじゃないでしょうか。最初から最後まで、掛け声アリのポップソングをこれでもかというくらいパロっています。楽しい、というよりは、おバカな感じ。
「ジュース」が何のジュースなのかハッキリしてなくて、下ネタを匂わせているのかなあとも思ったりしますが、実際通して聴いてみると、もう、ツッコみどころはそんなところじゃないですね。
『恋はやっぱり ギブandテイク/求めてばかりじゃ切ないね』というのがテーマです。それを受けての「君にジュースを買ってあげる」…なんですが、『食事は君が払いなよぉ!』とか叫んでます。なぜか、キレてます。
その他、甘く優しく歌いかけている体裁をとりつつも、「俺はコレやるから君はコレやってよ!」といった、明らかに理不尽な分担をいろいろ持ちかけてます。というより、押し付けてます。ちっちゃい頃いたよなあこういう悪ガキ。『時々暴力ふるうけど』…って、ダメじゃん!しかも途中のセリフによると、結局ジュース買ってあげてないし。
どう聴いてもコミックソングです。本当にありがとうございました。
がんばって解釈すれば、「君」にうまく優しくしてあげられない不器用な男の歌、とかとってみたり、何か男女関係への皮肉なのかも、などと考えてみたりも無理ではないかもですが、まあ本人たちは単純に面白い歌を作りたかったんだろうなと。ジュースを買ってあげると言うのも、愛情ゆえというより、ちょっとした気まぐれの産物でしかないように感じますし。
なんていうか、ダメ男版「関白宣言」と言うとわかりやすいかなあと思ったんですが、「関白宣言」が「あれこれ口うるさく言うのは愛情から来ているんだ」という思いが示されているのに対し、こちらはもはや「実はいい曲なのかも」みたいな評価を受けるのを放棄しているように感じられて、潔いです。
コミックソングって、一回聴いちゃうともういいや、ってなるようなものも多かったりしますが、これは面白いと思う人には何回聴いても楽しめるんじゃないかなと。むしろ、中毒性あるし。『あんあんあん あんああんあん』…
グループ魂
コメント(0)| Track back(0) | 2006年01月10日
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