J-POPヒットチャート歌詞分析ブログ

現代ポップス考。(移転しました)

橘慶太「道標」
      

道標 (通常盤)

ポニーキャニオン
橘慶太 , Koma2 Kaz

このアイテムの詳細を見る


<王道のメッセージの中に、オリジナリティへの欲求が顔をのぞかせる>

 というわけで、w-inds.ボーカルの橘慶太がソロデビュー。
 w-inds.がダンス・ヒップホップユニットであるのに対し、この曲はミドルテンポのバンドサウンド。そして本人の作詞と、方向性はある程度違ったものになっているようです。音域も、一般人よりはかなり高いですが、w-inds.の超ハイトーンほどではなく、少し落ち着いて歌えている感じ。

 一般に、バンドやグループのうちの一人がソロで楽曲を発表する場合、表現される世界はより個人的な内容になる傾向があります。よりパーソナルな内容の曲世界を構築しようとしやすいのですね。で彼の場合も、自分で詞を書くというのはやはりそうした一個人を表現する、という要素になります。
 ただ、詞の内容は、それほど個人的なものではなく、一人称が『僕ら』となっているように、自分自身の主張というよりはもっと広い、周囲を巻き込んだメッセージソングになっているなあと。ソロをやってみたいと言う気持ちはあったのかもしれませんし、自分の言葉で歌ってみたいという気持ちもあったのかもしれませんが、自分の世界を突き詰めてみたい、ということではなさそうです。…まあ、まだ若いしそこまでは早いのかなあ。ソロを続けていくのであれば、そのうちそんな方向性になっていくかもです。

 なので、詞は特に個性的というほどではありません。いわゆるポップスの王道。『ココロ』をカタカナにする辺り、いかにも「歌詞!」って感じです。もしかしたらユニットでは最近わりと耽美な傾向があったので、そうじゃなくナチュラルな言葉で歌いたい、という思いがあったのかも。
 ベースはシンプルですが、『雁字搦め』とか『シンメトリーな生き方』とか『隘路を駆け抜けよう』とか、使う単語の端々に難しめの単語がちらほら。オリジナリティを出したい!という気持ちが垣間見えて微笑ましいですが、でも「隘路」て。もしかしたら歌詞に盛り込んだのは彼が初めてかもしれませんが、さすがに聴いている人は歌詞カード見ないとわからないでしょう。『藍色に輝く空に』というフレーズもあるので、韻を踏んだのかなーと思いつつ全然場所が違いますしね。

 そんなわけで、いいこと言ってはいるんですが、平凡と奇抜で極端だったり、メロディへのはめ方がちょっと不慣れなところがあるかなと。でもまあこんなもんでしょう。いろいろ考えて詞を書こうという気持ちは感じられるので、これからに期待です。
 この方向だと、w-inds.本体でも詩を書くということはなさそうかな。

橘慶太

コメント(0)| Track back(0) | 2007年01月18日

コメントは投稿されておりません。

名前 :
タイトル :
URL :
コメント :
<< 過去ログ発掘のコーナー その10。
                 

にほんブログ村 音楽ブログへ      
・最近の邦楽を毎日片っ端から取り上げてコメントしています。単純に好き嫌いだけでなく、歌詞中心に、ポップス全体の傾向やひいては社会の流れとかまで、一曲一曲の中からすくいとっていけたらなあと。
 リンクフリー。どの記事にでも、直リンOKです。

はじめていらした方は、こちらをどうぞ。

2006年・年間シングルチャート一覧
1〜50位まではこちら
51〜100位まではこちら
11月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
     

     
category
近況やお知らせ。
J-POPレビュー男性(あ行)
J-POPレビュー男性(か行)
J-POPレビュー男性(さ行)
J-POPレビュー男性(た行)
J-POPレビュー男性(な行)
J-POPレビュー男性(は行)
J-POPレビュー男性(ま行)
J-POPレビュー男性(や・ら・わ行)
J-POPレビュー女性(あ行)
J-POPレビュー女性(か行)
J-POPレビュー女性(さ行)
J-POPレビュー女性(た行)
J-POPレビュー女性(な行)
J-POPレビュー女性(は行)
J-POPレビュー女性(ま行)
J-POPレビュー女性(や・ら・わ行)
J-POPレビュー番外(男女混合、企画モノなど)
J-POPレビューアルバム編。
J-POPその他。(ニュース、雑感など)
お気に入り曲紹介。
お気に入り曲紹介「夏の名曲選」(23+寄稿3曲)
メールマガジン。
漫画のこと。(雑誌)※更新停止
漫画のこと。(単行本)※更新停止
過去の日記(04/06/18〜05/04/07)
過去ログ発掘。
このブログについて。
メールマガジン発行しています。
詳しい内容説明は、こちらで。
メールマガジン
『現代ポップス雑考。』
めろんぱん ↓E-mailを入力


↓現在の注目CD&本。(2/4更新)


柴田淳
HIROMI

淡々とダークな作風は、
2007年も健在の模様。
今回も、決して取り乱すことなく
ドロドロの本音を聴かせてくれます。


salyu
TERMINAL

作詞に一青窈 が加わったことで、
透明な世界に徹した1stよりも
輪郭が濃くなった印象の2nd。
「to U」のソロ版も入っているけど、
あんまり必要なかったかも…?


bonobos
Standing There〜いま、そこに行くよ〜

今年の自分を振り返ると、
この手のゆったり感のある
心地よいリズムがツボでした。
PV丸ごと試聴もあります。
なかなか感動的で後を引く。


メレンゲ
underworld

前々から薦められていたバンド、
PVフル試聴あったので聴いてみました。
雰囲気、かなーり好きな感じ。
映画タイアップの関係もあってか、
田中麗奈使いすぎな感じだけど、
それだけ押したいのもわかるかも。


あずまきよひこ
よつばと!6巻

読んでいるとほっとする上に
文句なしに笑えるという稀有な漫画。

bookmark
ことばのすきま。
このブログの本拠地、管理人のホームページ。スピッツ全曲紹介更新中。
落書きだらけの夢
どこよりもマニアックなスピッツ全曲解説と+αの、管理人の別サイト。
独りごと以上エッセイ未満。
日記用ブログ。こことは文体変えてます。ちょっとマジメ、ちょっとカッコつけ気味。


ORICON STYLE
言わずと知れたオリコンチャート。
ミュージックマシーン
音楽系情報サイト最大手。邦楽の情勢をつかむには欠かせない。
うたまっぷ
歌詞掲載サイト。無料で検索できます。レビューで興味持ったら是非調べてみて。
歌ネット
歌詞掲載サイト。こちらも無料ですが登録制。レビューで興味持ったら是非調べてみて。
J-POP CRAZY
90年代から現在までのポップスアルバムのレビューが質・量共にすばらしいです。必見。
今日の歌謡曲+α
最近の曲から懐メロまで、年代の幅広い曲層を日々紹介してらっしゃいます。
htpr
J-POP試聴情報を集めているブログ。管理人はもしや、あの人…?
覆面Z@ORICONチャートをゆく
毎週のセールスランキング予測と結果の考察、その他音楽コラム多数。最新ヒットチャート動向を知るならここです。


まだまだある!お勧めブックマークはこちら
その他のお勧め音楽レビューサイト・音楽以外のお気に入りサイト紹介を、別ページにてどっさりと。


SPITZ OFFICIAL WEB SITE
スピッツ公式サイト。有料の会員専用ページがあったり、充実してます。試聴有。
THE BOOM MUSIC GALLERY
THE BOOM公式サイト。日本語入れて五ヶ国語での記事を展開。世界に広がってます。試聴有。
www.grapevineonline.jp
グレイプバイン公式サイト。事務所の方より内容良し。試聴ない代わりにメッセージやレビューなど文章多め。
ACIDMAN
ACIDMAN公式サイト。曲世界を反映させたデザイン構成。曲試聴はPVでどうぞ。
archives

音楽系サイトブックマーク新着。

Blogpeopleのリンクに登録      

     


トップページへ戻る
ログログシール
ログログシールです。
ミクシィにおける「足あと」みたいなものです。

powered by news handler and seven ten design