<王道のメッセージの中に、オリジナリティへの欲求が顔をのぞかせる>
というわけで、w-inds.ボーカルの橘慶太がソロデビュー。
w-inds.がダンス・ヒップホップユニットであるのに対し、この曲はミドルテンポのバンドサウンド。そして本人の作詞と、方向性はある程度違ったものになっているようです。音域も、一般人よりはかなり高いですが、w-inds.の超ハイトーンほどではなく、少し落ち着いて歌えている感じ。
一般に、バンドやグループのうちの一人がソロで楽曲を発表する場合、表現される世界はより個人的な内容になる傾向があります。よりパーソナルな内容の曲世界を構築しようとしやすいのですね。で彼の場合も、自分で詞を書くというのはやはりそうした一個人を表現する、という要素になります。
ただ、詞の内容は、それほど個人的なものではなく、一人称が『僕ら』となっているように、自分自身の主張というよりはもっと広い、周囲を巻き込んだメッセージソングになっているなあと。ソロをやってみたいと言う気持ちはあったのかもしれませんし、自分の言葉で歌ってみたいという気持ちもあったのかもしれませんが、自分の世界を突き詰めてみたい、ということではなさそうです。…まあ、まだ若いしそこまでは早いのかなあ。ソロを続けていくのであれば、そのうちそんな方向性になっていくかもです。
なので、詞は特に個性的というほどではありません。いわゆるポップスの王道。『ココロ』をカタカナにする辺り、いかにも「歌詞!」って感じです。もしかしたらユニットでは最近わりと耽美な傾向があったので、そうじゃなくナチュラルな言葉で歌いたい、という思いがあったのかも。
ベースはシンプルですが、『雁字搦め』とか『シンメトリーな生き方』とか『隘路を駆け抜けよう』とか、使う単語の端々に難しめの単語がちらほら。オリジナリティを出したい!という気持ちが垣間見えて微笑ましいですが、でも「隘路」て。もしかしたら歌詞に盛り込んだのは彼が初めてかもしれませんが、さすがに聴いている人は歌詞カード見ないとわからないでしょう。『藍色に輝く空に』というフレーズもあるので、韻を踏んだのかなーと思いつつ全然場所が違いますしね。
そんなわけで、いいこと言ってはいるんですが、平凡と奇抜で極端だったり、メロディへのはめ方がちょっと不慣れなところがあるかなと。でもまあこんなもんでしょう。いろいろ考えて詞を書こうという気持ちは感じられるので、これからに期待です。
この方向だと、w-inds.本体でも詩を書くということはなさそうかな。
橘慶太
コメント(0)| Track back(0) | 2007年01月18日
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