J-POPヒットチャート歌詞分析ブログ

現代ポップス考。(移転しました)

2006年マイベスト集。
      

 さて、こちらも恒例。オリコンチャートとは別に、個人的なセレクションをしてみます。今年リリースというよりは、前回から今日まで当ブログでレビューした中なので、昨年11月〜今年9月の間くらいになりますか。

※オリコンシングルチャート2006年ランキングの一覧はこちら



 まずは、今年レビューした中で、個人的に気に入っているものから。

■ヘビロテ・5曲。

ELLEGARDEN「Space Sonic」
 単純にカッコイイですね。ギター中心、英語詞重視の洋楽的なロックバンドが近年多数出てきましたが、このバンドが一番楽曲も内容もウェットで好みです。

東京スカパラダイスオーケストラ「追憶のライラック」
 スカパラは、決して歌がメインではないアーティストなのにもかかわらず、オリジナリティ溢れる詞世界を展開させているんで、けっこう目が離せないんですよね。この曲は永積タカシの歌声と「わがままな僕」という独特の主人公像、そして気だるい音が心地よかったです。

YUKI「メランコリニスタ」
 昨年に引き続き、とにかく一曲ごとに進化していくYUKIの音楽は毎回うならされます。「ふがいないや」よりもこっちが好きかな。

GOING UNDER GROUND「VISTA/ハミングライフ」
 「VISTA」というよりも「ハミングライフ」の地に足のついた心地よい雰囲気がよかったです。このタイプの曲に揺さぶられた一年でした。

Bank Band with Salyu「to U」
 salyuの歌声好き、小林武史の歌声好き、櫻井和寿の深化していく言葉を追いかけている身としては、その三者が楽しめるこの曲はひとつの極地です。salyuのみバージョンが2007/1/17発売の2ndに収録されるようなので楽しみ。


■お気に入り10曲。

東京事変「修羅場」
 それまでの楽曲よりもひとつ奥行きが膨らんだ感じで、好きでした。

森山直太朗「風花」
 このくらいの、重すぎないしっとり系な感じの内容が、もっとも合っていると思うんですけどね〜。

タッキー&翼「Venus」
 長年積み重ねてきた厚みがあり、近年ふたたび隆盛を見せているジャニーズ歌謡の中でも、トップクラスの完成度でしょうこれは。他のユニットにお株を奪われていた感があったので、この曲でのスマッシュヒットは嬉しかった。

木村カエラ「You」
 「Magic Music」もいいんですが、こっちの方が耳に残る。彼女の場合、王道ポップスされるのもイヤですが、あんまりハードすぎる方にも偏らず、このくらいのクセのあるビビッドな音楽が自分には合うかも。

吉井和哉「BEAUTIFUL」
 静かに、胸に迫ってくるものを歌い上げられる存在はやっぱり希有。まだまだ確かな存在感があります。

ウルフルズ「サムライソウル」
 これぞウルフルズ!彼らにももちろんまだまだ頑張ってほしいけど、そのうちきちんとこの魂を継ぐ熱い(暑苦しい)バンドが現れてきてほしくもあったり。

島みやえい子「ひぐらしのなく頃に」
 単純にアニメの内容をなぞるタイアップではなく、また安易に和風アレンジに落ち着かせず、曲単体の中で細かいこだわりがあるところを評価。

スガシカオ「真夏の夜のユメ」
 KAT-TUN曲提供など、もろもろ話題性はあったのに、本人楽曲はいまいちセールス的にふるわなかった印象。でも、この楽曲から漂う繊細な距離感は、実にいいです。

中村中「友達の詩」
 正当に楽曲に向かわなければとてもレビューなんか書けない、難しい歌い手がまた一人。その楽曲からどれだけのものをつかみ取れるか、今後に要注目していかなければです。

絢香「三日月」
 しっとり、かつドラマティックすぎないさっぱりした展開と印象深いメロディ。今年デビューの彼女の今後を期待させてくれる一曲でした。



 次は、ブログではレビューしていないけど印象的だった楽曲を15曲、一気に。メルマガでは触れたもの、そこでも触れていないもの…基本チャート上位を取り上げているので、ヒットしていないものが主になります。

●愛内里菜「ORANGE★NIGHT」(メルマガで紹介)
 この人にはあんまり思いいれはないんですが、この曲はたいへん勢いがあって好きでした。ユンナ「ほうき星」に感じたのと同じ類の、フレッシュな心地よさがあります。売り上げ的にはあんまりパッとしなくて、なんでかなーと首をひねった記憶も。
 こういう曲に出会ったりするから、自分向きでないと思っているアーティストも偏見なくチェックするべきだよなーと。

●THE BACK HORN「初めての呼吸で」
 昔からのファンには、マイナスなのかもしれませんが…バンドは変化し成長してこそと信じている自分にとっては、憑き物が落ちたようなこの曲はやはり評価したいところ。もちろん本領の衝動性/暴力性を出した楽曲も期待したいところではありますが、そういう彼らの作品だからこそ、この曲を聴くとどこかから光の差し込んでくるような気にさえさせられるのです。

●ストレイテナー「Melodic Storm」(メルマガで紹介)
 鮮やかなんですよね、曲が。こういう「色彩」を感じさせてくれるバンドって好きです。この曲聴いたときは「今年ブレイクするかも?」と思いましたが、もともとこんなにポップなバンドじゃないようで。
 これだけいい曲できるのに、コア路線に戻るのもそれはそれでもったいない気がするなあ…

●SOUL'd OUT「TOKYO通信〜Urbs Communication〜」
 もともとの超絶技巧ラップにやたらメロディアスなフック、そこにどこかレトロなテクノっぽいダンストラックのポップさが加わった、SOUL'd OUTの真骨頂。タイアップも付いてついにブレイクか!と期待したんですが…やっぱり、あんまりにも舌が回りすぎて何言ってるのかわかんないところがいけないんでしょうか。
 今年の彼らは、サウンド面でより進化したなあと思わされた一年でした。

●松任谷由美「虹の下のどしゃ降りで」(メルマガで紹介)
 すっごく初期のユーミンぽい。それだけでなんだかすごいし、それが現代でも通用するのがすごいし、スタンダードなのにやっぱり他の誰にも真似できなさそうなところもすごい。

●チャットモンチー「恋の煙」
 この曲でこのバンドにガツンとやられました。酸いも甘いも詰め込んだ、飾りも衒いもない等身大の歌詞は、今までの女の子バンドにはなかったリアルさ。

●松たか子「明かりの灯る方へ」(メルマガで紹介)
 さりげなくスキマスイッチ提供曲。セルフカバーしなかったなー残念。女優のシンガーとしては古参で、しかし実はもっとも好きです。決して派手ではないけど、ほんわかできていいんだなあ。

●牧野由依「ユーフォリア」(メルマガで紹介)
 心地よい音だけで構成されたヒーリングな一曲。多少声にアニメっぽい甘さがあるのが人によっては気になるかもですが、それを差し引いても見事に穏やかで光に溢れた世界が歌の中にできています。

●APOGEE「ゴースト・ソング」
 煙田さんが触れていて気になったバンドなのですが、聴いてみたら、フジファブリックの変態さの向こうを張れるのはこのバンドしかいない!という結論に至りました。や、変態さではフジファブリックのほうが上を行っているとは思うんですが、こっちは地に足がついていない、無重力かつ四次元なサウンドが展開されています。くるりとか口ロロのヘンさが好きな人とかに向いているのかも。
 単純な楽曲の好みとしてはデビューシングル「夜間飛行」のほうが上なんですが、2ndのこっちのほうが衝撃度が高かったので。ちなみに、3rd「グッド・バイ」も含め3曲とも公式サイトでPVフル試聴できるので、気になった方は聴いてみるといいですよ。

●GARNET CROW「夢・花火」(メルマガで紹介)
 もともと備えていたオリエンタルな雰囲気が、この歌謡曲を取り込んだメロディを受けてうまく開花した一曲。杏里とか聴いていた熟年世代にウケそうな感じなのにアニメ主題歌。絶対タイアップ間違いだよこれ…

●浅井健一「危険すぎる」(メルマガで紹介)
 かっこいいよなーこのヒリヒリしたサウンド。なんでこの詞でこんなにスリリングに響いてくるんだろう。

●柴田淳「紅蓮の月」(メルマガで紹介)
 相変わらず、ローなギアで、ふらふらと間違った方向へと沈んでいく詞世界。この言い知れないダークさは、ハマると底なしです。何となく聴けば癒し系っぽいのがまた。

●RADWIMPS「有心論」(メルマガで紹介)
 早くも認知度が高まってきているので、オリジナリティ溢れるセンス!と薦めるのもなんだかいまさらな気がしてしまいますが。何せ『君は人間洗浄機』ですからねー。独特でユーモアがあって、それでも芯はとても真摯で。
 こういうニューフェイスが出てくると、なんだか嬉しくなってしまいます。

●CORNELIUS「Music」(メルマガで紹介)
 クセのあるトラックがクセになる、浮遊感に満ちたサウンド。淡々とした雰囲気が、いつの間にかだんだん高揚して爆発する様は圧巻。すごいとこまできてますねこの人は。

●GRAPEVINE「FLY」
 久々のシングルも、相変わらずやたらと斜に構えた内容。不機嫌さ不満を内包しつつ空を志向するという上向きベクトルの内容は今までありそうでなかった?アクセルをふかしまくっているような、やたらと力強い一曲でした。




 そして、アルバム編。こちらはすっかりレビュー書いていませんので、ここで一端を。

フジファブリック「FAB FOX」
 リリースは昨年ですが、聴いてハマったのは今年に入ってからなので。1stもインディーズ盤も手に入れて、つくづく変態だなーと思いつつも、この最新作が一番針が振り切れている感じ。

Caravan「Wander Around」
 従兄弟から薦められて知った人。今年のマイ流行に沿った、自然と体が揺れる心地よい音楽性がよいです。

GOING UNDER GROUND「BEST OF GOING UNDER GROUND with YOU」
 ベスト盤を入れるのもなんですが、はじめて購入したゴーイングのアルバムで、名曲揃いですし…これで「サンキュー」が入っていればなー。

チャットモンチー「耳鳴り」
 今年の新人賞。恋に恋するばかりではなく、独占欲や気だるさも入り混じる等身大の感情。女の子の赤裸々な気分を正しく描き昇華しているのに衝撃を受けました。このスタイルを失わず、もっと音楽世界の幅を広げていくのが課題。難しいでしょうけど期待したい。

YUKI「Wave」
 シングルだけでお腹いっぱいですが、「夏のヒーロー」などのアルバム曲も地味ながらいい仕事しています。そして子供出産おめでとう!彼女のここまでの歩み、後々映画化されたりするんじゃなかろうか。



 以上、マイベストでした。
 2004年2005年のマイベスト集も、よろしければどうぞ。

コメント(0)| Track back(0) | 2006年12月31日

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淡々とダークな作風は、
2007年も健在の模様。
今回も、決して取り乱すことなく
ドロドロの本音を聴かせてくれます。


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作詞に一青窈 が加わったことで、
透明な世界に徹した1stよりも
輪郭が濃くなった印象の2nd。
「to U」のソロ版も入っているけど、
あんまり必要なかったかも…?


bonobos
Standing There〜いま、そこに行くよ〜

今年の自分を振り返ると、
この手のゆったり感のある
心地よいリズムがツボでした。
PV丸ごと試聴もあります。
なかなか感動的で後を引く。


メレンゲ
underworld

前々から薦められていたバンド、
PVフル試聴あったので聴いてみました。
雰囲気、かなーり好きな感じ。
映画タイアップの関係もあってか、
田中麗奈使いすぎな感じだけど、
それだけ押したいのもわかるかも。


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